うずのなか

はつかのこころのうずのなか

教養がない。

教養がない。

 

最近村上春樹の小説を読みながら、つくづく自分の教養のなさを実感している。
昨日noteに『海辺のカフカ』の読書感想文みたいなものをのせた。

note.com

ここにも書いたのだが、引用される小説がほとんど一つもわからない。もちろん、作品名くらいなら聞いたことはあるが、読んだことがないものが多い。ぎりぎり『源氏物語』ぐらいしか読んだことない。源氏物語長いし、意外と通読してる人少ないから、これ一本で三冊分くらいの教養にならない?ならんか。というか宇治十帖に関してはほとんど覚えてないし、威張れるほど詳しくもないからな……。

 

ということで、つくづく自分の教養のなさに辟易とした。

特にひどいな、と思ったのは音楽だ。村上春樹自身が音楽が好きだということもあって、クラシックの話題は随所に忍ばされている。だけど、正直一曲もわからん。私にわかるのは「クラシックか」「そうじゃないか」と「聞いたことあるか」「ないか」くらいのもので、第九ならさすがに分かるけど、じゃなければ曲名まではわからん。だいたい、○○第何番ホ長調、とか、よくわかんない名前付いてる方が悪い。え、悪くない?そっか。

では、ここはひとつ教養でも身に着けよう、と思うものの、さて何から読んだらいいのやら。そもそも、どれくらい読んでいる人が「教養のある人」になるのだろう。

漱石全集読んでる人?漱石は『草枕』と『二百十日』くらいしか読んだことがなく、個人的には『二百十日』が好きだ。でも『草枕』に引用されている漢詩も好き。というかそもそも漢詩が好き。詳しくないけど。そういえば『夢十夜』とか『文鳥』も漱石か。文鳥かわいいよね。

太宰もほとんど読んだことがないし(というか一冊もないのでは)芥川は『鼻』とかその辺の短編は読んだことある。あとはなんだろう。『雪国』とかかな。川端康成。『伊豆の踊子』は読んだっけ……記憶が怪しい。『暗夜行路』は諦めた記憶がある。とにかく、これくらいなもんで、ほとんどしらない。そもそも明治の文壇のことをなにもしらない。白樺派とか、いまいちわからん。

とにかくそんなことで、教養がない。

教養がないので、今書いている小説の主人公にピアノを弾かせたくてもなにを弾かせればいいのかわからない。とりあえずyoutubeで『クラシックピアノ』と検索する。あ、聞いたことあるやつばっかだわ。ふ~ん。となる。

 

といわけで、近頃はドビュッシーの音楽をよく聞いている。私は「アラベスク」が好きです。